君のことが大好きで。
私、このドキドキはやっぱり優樹のときだけだって。




優樹が何をしててもかっこよく見えてしまう。




それが本命ですよね?




率にはきちんと断る。




今度こそ揺らがない。




昼休み、私は率を外に呼び出した。




「ここに俺とひかりってことは返事、くれるんだな」




「…ごめんなさい」




「いいよ。むしろ玉砕覚悟で言ったようなもんだから」




私は率の優しさに毎回甘えてた。




私の好きだった人。




「でも俺はひかりが悲しかったりしたときの相談相手になるから。絶対にひかりのそばをはなれないから。もちろん、友達としてね」




「ありがとう」




率がいなくなった場所で一人になる。




率は私にあんな風にいってくれたけど私はどうだろうか。




優樹にふられたとしても笑顔で友達でいられるかな。




私の場合、一生話せないような気がする。




一生話せなくなるならこの気持ちは伝えない方がいいのかな。




結局私は怖くて優樹に手紙を渡せないまま一日を過ごした。




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