君のことが大好きで。
皆が新しい自分の席の場所に机を動かす。


私も動かすか…




机と椅子は引きずられてギィっと嫌な音を立てて動く。



この音苦手なんだよね…



ようやく自分の席に行けたので椅子に座る。




回りを見渡すと話したことのない人が多い。



今回の席替えはついてないなぁ。日直は隣の人とやんなきゃだし…



ま、話したことのない人とやるよりはましか…



私はふと隣の席に目をやる。



小口優樹は回りの友達と話していた。



「はぁ。」



思わずため息をつく。



こんなんでやっていけんのかな、私。




こうして私は席替えという名の一大事を終えた。
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