君のことが大好きで。
「ひかり!お前のこと大好きだ!一回ふったけどお前が気になって仕方ないんだ。」



この声は…率?



「ひかりは俺のそばにいてくれよ。」



いつもの優しい笑顔で話しかける、小口優樹。




二人が私の手を差しのべてくれる。



しかも、同時に。



もちろん、私は小口優樹の手を取る。




でも、心ではそう思ってるのに体が動いてくれない。



なんで…?




多分私がどちらかを選んだらもう一人は私から離れるだろう。



私はそれが怖い。





率がいつか私のこと…




ってまだ思ってる。




可能性があるんじゃないかって思ってしまう。




率と離れたらチャンスを失ってしまうのではないか。



そんなことを普通に考えている私が怖い。



だって、これは私が好きな人を二人作ったってこと。




どちらとの恋も叶わなかったら…?



どちらも叶ってしまったら?



どちらか一人だけ叶ってしまったら?




先を考えるのが怖い。



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