君のことが大好きで。
まぁ、そういう私たちとは世界が違うような人たちは私のこと、ただ勉強できない人だと思ってるだろうなぁ。




私はそんなことを思いながら自分の席に着く。




すると、上から頭をくしゃっと撫でられた。



びっくりして上を見ると玲が目の前に立っていた。



なんか、すごく久しぶりに会った気がする…。



「ひかり!大丈夫だった?学校休んでたけど…。」



「あー、全然大丈夫だよ!」



私はVサインで答える。



ちらっと横を見るとまだ優樹は来ていなかった。



優樹は多分、朝練がまだ終わってないんだと思う。



するとその私の視線を見ていたかは知らないが、玲が話を変えた。



「ひかりってさー、好きな人とかいないの?」



「ごほっごほっ!」



私は咳をした。



だって…え?いきなりですか?もしかして分かっちゃった!?そんなにオーラ出してた!?




「え?なんでいきなり…」




「だってーもうウチら中学生だしぃ?恋する乙女な時期かなーって。」




なに、この子!私の何を知っているの!ある意味怖い…




「いないよ…好きな人なんて…」




嘘…ついちゃった…。




でも、心の準備ができたらまたちゃんとおしえるから!




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