関東最大ボーイズチームのマスコットになりました~ヤバい人たちに愛されまくり
遼太郎、私、かばってくれた?
生徒会副会長の登場に、周りの一年生たちのざわめきは大きくなるばかりだった。
「何やってるんだ? 昼休み終わるぞ」
遼太郎は大村さんの腕を掴んだまま、静かな声で問い詰めた。
「なんで囲まれてる? ホミ……木下が何かしたのか?」
ギャルの子たちも、さすがに副会長には逆らえない。
皆、青い顔で視線をさまよわせていた。
「なにかあったのか、木下」
ギャルが口を閉ざすのを見て、遼太郎は私に向き直る。
口調は落ち着いてるけど、目の奥にじんわりした怒りの色が見えた。
うっ……
これ、遼太郎がすごく怒ってる時のサインだよ。
子供のころ。
私が近所の悪ガキにいじめられた時とか、よくこんな顔してたもん。
どーしよ、とんでもないことになりそう……