関東最大ボーイズチームのマスコットになりました~ヤバい人たちに愛されまくり


「俺に言えないようなことか?」

「……それは」


私は黙り込んだ。

言ったら怒られるし、心配かける。

怒られるのもいやだし。
バスケ部と生徒会の掛け持ちですっごく忙しい遼太郎の手を、余計なことてせ煩わせてしまうのもいやだし。

どうにかして、うまい説明の仕方を探そうとしていると。

「誤魔化そうとしてもだめだぞ」

あっさり言われてしまった。

もう、どうしたって私の思考回路はバレバレなんだよね……


それでも私が口を開けずにいると。

遼太郎はふうっと息をついて、立ち上がった。


< 229 / 242 >

この作品をシェア

pagetop