ドロップ缶
朝から営業しているお気に入りのカフェでキャラメルラテを買って登校する。いつもは目覚ましにブラックコーヒーなんだけど今日はふわふわのクリームが、のったキャラメルラテの気分だった
いつもの朝、いつもの道、そしてうるさい幼なじみ…………
「やっほぉー!今日も半開きの目がキュートだね!!アキ!」
彼女は七瀬七海
どうして七海の親は苗字が七瀬なのにも関わらず名前を七海にしたのか未だに理解できない
本人達がいうには折角七瀬なんだから七海でしょ?と当然のようわけのわからない理屈をいうので一瞬私がおかしいのかと思ったほど。
つけられた本人は特に気にしてないようなのでいいんだが、
「おはよ。ナナミ。」
朝から何でこんなにテンションが高いのか不思議に思いながら挨拶をする
私の返事に満足してすっかり定位置になっている横に並んで学校へ行く
他愛もない話をしながら学校に来て、クラスに入って友達と挨拶をして自分の席に着いた
ここまでが私の登校風景そしてこっからが……………
「きゃああああああああああああああ!!!!!!!」
私の1日の学校生活最初の恒例
女子たちがきゃあきゃあ、見つめているのは黒龍の偉い人達
たまーに学校に来ては周りを騒がしい帰ってくる。
極たまにしかこないのだが、来るか来ないかで学校全体いや、おもに女子の温度の差が激しい。
大体顔がいいだけで後はほとんど近所迷惑のように駆け回るやつらのどこがいいのかさっぱりわからん
「おー。毎度ながらすごいねー。」
なんていいながらニヤニヤしてるこいつは論外
私もその論外のうちにはいるのだけど
「あんなのが、いいのかね女子は。」
「そりゃ、カッコイイし。暴走族たって顔がいいのにかわりないじゃん?
私も目の保養ぐらいならいいかな。ジョニーズ雑誌買わなくてもいいわぁ」
「お前面食いだもんな」