ドロップ缶





近所のコンビニで弁当を買い、外に出るとガラの悪い連中がたむろっていた



しかもこっちを見てニヤニヤしてる




あぁ、面倒くさい




逃げたところで捕まるだろうし、前だけむいて通り過ぎるか、簡単にできるとはおもってないけど





連中の横を悠然と立ち去る、が思ったとおり捕まった




「なあなぁ、美人さんなのにこーんな時間に歩いてたらおそわれちゃうよ~。」




これから襲おうとしてる人間が何を言うか




冷めた目で彼らを見渡し、一向に話しそうもない右腕をみる、ねじ伏せてたらおとなしくなるか?



何もいわない私しびれを切らし始めてるし、やるかと思って動かそうとしたとき










「失せろよ」






後ろからこの世のものとは思えないほど低い声が聞こえた。







目の前の男たちは言葉にもなってない言葉を、発し転げるように逃げていった




(小物が。)





彼らに毒を心の中ではくと、後ろにいるであろう男に向き直った、







息が、止まるかと思った








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