君と私の40日 【執筆中】







あの日は、今日みたいに晴天の暑い昼だった。

だから、麦くんと海に行った。



―――見ろよ!桜貝!!



麦くんは泳げない私をからかうことなく、一緒に貝拾いをしてくれた。

自分は泳げるのに、私なんかに合わせてくれて。



『いいなあー、麦くんばっかり』


キラキラ光る桜貝を持ってる麦くんが羨ましくて文句を言った。


―――チイちゃんの貝だって、きれいなのばっかりじゃん


そんな私にも文句一つ言わず、付き添ってくれて。


さすがの私も良心が痛んで何度も泳いでって言った。


でも私がいないとつまらないって言って私より貝拾いに没頭してた。


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