せつな
新聞に、載っていた。


先輩の名前、先輩の顔写真、先輩の……。


涙が溢れた。

なんで?嘘っていってよ。


最愛の人が、誰かを傷つけるなんて…。



私は、もう、先輩には、二度と会えないの?




キスだって、してくれた。


十なん年の想いは、


どうしてくれるの。




これから、先輩に、告白して、ふられたとしても、先輩を、見ることが、私の生き甲斐なのに。



これが、夢だったら。



何度も思った。
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