せつな
★RYUUSEI★


まさかのまさかだった。

俺の幼馴染みの、恵利華が、この中学校に来ることはしっていたが、まさか、入学式当日に、会うなんて。


久々の再会が、嬉しすぎたのか、驚きすぎたのか、、、、。

あんなことを、くちばしってしまった。

“サボる?”

あぁーーーー。

多分、恵利華は、ドン引きしていた。


だって、覚えてるはずがないじゃないか。


保育園のころなんて。

恵利華は、保育園のころ、俺のことを好きだった。

ラブレターをもらったのだ。

恵利華は、覚えてないもしんないけど、俺は、今でも、そのラブレターを大事にしている。

それからだ。


恵利華への気持ちが、変わってきたのは。

それまでは、妹的な、存在。


可愛いなぁって、思ってた。


でも、ラブレターをもらってから、だんだん、恵利華を、俺のとなりだけにいさせたいと思うようになった。


今、時がたって、立場は、逆。


俺が、一方的に好きだ。


恵利華は、俺のことを覚えているか、保証もないのに、、、。


小学校に、あがってからも、気持ちは、変わらなかった。


俺は、結構モテる方だ。

でも、コクられても、ごめんって、いって、チョコをもらっても、ごめんっていった。


恵利華を、手に入れられるって、きまったわけでもないのに。


小学校の時、ある事件があった。


「なぁー、俺の弟さぁ、コクったんだって。
そのコクった子が、3年1組の、戸田恵利華って、やつー。チョーかわいくてさぁ、俺も同学年だったら、スキになってたかもなぁ」


その時、俺は、心が、はちきれそうだった。
もう、恵利華は、俺のもんじゃない。そんなことが、頭をよぎって、いてもたってもいられなくなった。

「ふざけんじゃねぇ。」

「どーした?」

「…………。」

「流星?」


俺は、なにもかにも、我慢できなくなって、教室をとびたし、3年1組に向かった。

あのときは、本当、大人げなかった。

恵利華にコクったというそいつの頬を、殴った。

そいつは、なんにも悪くないのに、、、。

ただ、恵利華に、触れたってことが、きにさわった。

そのあと、先生に、ガッツリしかられた。

その男の子には、ちゃんと謝った。


お陰で、俺のダチ、

波崎恭介と、その弟の、颯には、恵利華が、好きなことが、バレてしまったが。


でも、今となっては、いい思い出だ。
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