せつな
結局、颯は、恵利華に、ふられて、身も心もボロボロだったから、一発殴ってくれて、少しスカッとしたといっていた。颯は、本当に、いいやつだ。今は、極上に可愛い彼女がいる。今度は流星が、手を出したら、殴ってやるっていってた。ほんと、いいやつだ。


だから、恵利華への想いは、誰にも負けなかった。

俺、恵利華が、好きだ。


中学校に恵利華が来たら、そう伝えるって決めていた。

入学式の日、恵利華にあったのは、運命、いや、宿命なのかなって思った。恵利華をまもるっていう、宿命。


恵利華が、俺のことを、覚えていてくれたら、すぐにでも、告白しようと思っていた。


でも、

“え?”

って言われてたとき、胸が、ずきずき痛むのが分かった。


その日は、結局サボって、家に帰った。


そして、ただただ寝た。

気がついたら、入学式が、終わってる時刻だった。


気分転換にと、コンビニへ出掛けた。


いつものプリンをかって、雑誌を見ようと向かった。



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