月城学園の番外編

ー数ヶ月後ー

今は11月。赤ちゃんの性別は『女の子』だった

冬哉の家は名付ける時、しきたりがあって『冬』を連想するものと言うもの。

と言うことで名前は『雪奏(せつか)』になった。─雪の音を奏でる─静かに深々と降る雪。そう言う意味がある。

さてと、そろそろ冬哉が帰って来るから夕飯の準備をしなきゃ。(と、言ってもお義母さんと一緒に、だけど。)

夕飯の準備をしながらご飯の匂いに誘われてかお腹がぐにゅぐにゅ動く。─もうちょっとでパパ帰って来るから待っててね─とお腹をトントンと優しく叩いた。

ー10数分後ー

丁度出来上がった時に冬哉が運転する車が家の敷地に入った事を告げた(セキュリティの一種。)

「冬哉のお迎え行くね?」とお義母さんに断ってから、玄関に行くと、玄関のドアがが空いて

「ただいま、鈴美。」と髪を撫でてくれた。(お腹が大きくなったから後ろからしか抱き締められない。)わたしのお腹を触り

「雪奏もただいま。」と言うとお腹がぐにゅって動いた。

「これは、返事かな?」と嬉しそうに冬哉は言った。

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