月城学園の番外編
冬哉and鈴美の生活ー子育て編ー
side冬哉
ー約3年後ー
雪奏が予定日より遅れ、12月3日に産まれてから3年が過ぎようとしていた。仕事が終わり、車庫に車を入れ、玄関のドアを開けたら、鈴美と雪奏が出迎えてくれた。
「ただいま。鈴美、雪奏。」と言うと雪奏を抱っこしていた鈴美が
「お帰り、冬哉。」と言って
「ぱぱおか~り~」って言った。…本人は『おかえり』と言ってるらしい。雪奏が両手を伸ばして抱っこをせびっているから鈴美から雪奏を受け取り抱っこすると嬉しそうに笑った。…癒されるな…。
ー夕食後ー
「あちたのゆーえんちパパいける~?」雪奏が聞いてきた。…前水族館に行くとき、〔裏の仕事〕その後に〔表の仕事〕が急に入ってダメになったからな…
「大丈夫だよ。」と優しく言うと雪奏は
「やくそくやぶったらメ!なんだよ!!」と言った。余程行きたいんだな…
「分かった。じゃあ、速く寝ないとな?」と言って寝室に連れて行って寝かせるとリビングに戻り、お茶を飲んで談笑している鈴美と母さんに
「明日、この家には誰もいなくなるんだよな?」と言った。