月城学園の番外編
3つのボールが動き始める。ボール、人の動きを見ながらその後を予測する。
俺にボールが回って来て、力づくで1点目をもぎ取った。
取っては取られの繰り返し。10対9で10分を迎えた。
ーハーフタイムー
休みながら作戦を変更していた。…かなり無謀な作戦だけど。
俺とは違い、消耗が激しいメンバーを交代して皆に言った。
『俺がフロントに出る。皆はディフェンスと俺のカバーに回ってくれ。…これ以上は消耗戦になる。だから、点を取るため、そして〔魅せる〕為にオーバーヘッドを使う。』〔魅せる〕事それは全体を通した体育祭の点数に大きく影響する。…皆、息を飲んでいた。無茶だ。と言う声が聞こえた。…確かに無謀な事だ。だけど負けられない理由がある。俺の気迫がいつもと違う事に気付いたメンバーが、仕方がないなぁ、と言った。
ー後半戦ー
作戦が変わって、相手チームは俺を押さえようと立ち塞がる。…だけど、ムダだ。フッと笑い上からボールが来た。そのまま上にジャンプして体をひねってオーバーヘッドをした。俺は着地して。
結果は…ウワーと言う歓声が聞こえた。