忘れられない夏〜君との思い出〜
「なんか…元気ないね、夢叶」


「そう…かな?」


そんなことないとは言えなかった。


「浦野君がいなくなって、5ヶ月だね…」


「うん…」


彼は、もういない。




「夢叶、毎日みてるんでしょ?甲子園決勝戦での、浦野君の最後のプレー」


真希にそう言われて、小さく頷く。


そう、ビデオカメラで撮った最後、秀哉君が守備で決めたゲッツー。


あれを毎日見ては、君を思いだし、泣いている。




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