忘れられない夏〜君との思い出〜

バットを横にさせ、回転を殺すようにバンドした。


ボールは回転をなくし、サードとキャッチャーの真ん中で止まった。


そして…サードがボールを取り、投げようとした時には…


秀哉君はすでに一塁を駆け抜けていた。


松川のスタンドからは大歓声。

すごい…すごいよ！！


かっこいい…。


「ナイスバンド」


「さっすがぁ〜、俊足♪」


松川のベンチはニコニコ。


よし、いい調子。


先頭バッターが出た。