忘れられない夏〜君との思い出〜
「いいよ。待ってる」


あなたには優先すべきものがあるの…知ってるもん。


「あっ…でも。これだけは言っとくな!」


「なに?」


「告白を保留にしたのは夢叶が初めて。後のヤツはみんな告白された時にフッてた。野球があるから。ってな」



それって……………………


「自惚れていいかな?」


「そうして」


そうニカッと笑って


「じゃあな、夢叶!!」


走って去ってゆく秀哉君。


もぉ、心臓止まるって。


なんで、そんなカッコいいの。


ズルいよ…バカ。


大好きだよ、秀哉君。


去ってゆく姿に


「バイバイ…」


と呟いて、家に入った。

< 64 / 267 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop