とびっきり、片思い。
答え
今、何に苦しんでいるの?
その苦しさや辛さ、全てを私に注ぎ込んで欲しい。
叶うのなら、隣で彼を支えたい。
その背中を追いかけ手を伸ばすけれど、結末はいつも同じ。
決して触れられない距離か、あともう少しというところで、彼の姿は消えてしまう。
真っ白い光の中で女の人が私に向けて言った。
「カナタからプロポーズされたの」
いつかは、こういう日がくると思って覚悟はしていたはずなのに、こんなにも苦しいものなんだ。
彼女の形のいい唇が、私の心と身体の動きを支配する。
「もちろん、あなたも祝福してくれるわよね?」
硬直で思うように動けなくて、首を横に振ることが出来ない。