とびっきり、片思い。




諦めきれない気持ちを抱いたまま、高校生活の初めての夏休みを迎えた。


ある日、目を覚ましてカーテンを開けると、燃えるような真っ赤な色をした朝焼けが、とても綺麗だったの。



その空を見て、決めたんだ。



“彼に会いに行こう”って。




誰かがこの行動を間違いだと言ったとしても、行って後悔したとしても、この思いに蓋をして、生きていくなんて無理だった。



< 172 / 189 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop