とびっきり、片思い。



お疲れさまと、心の中で自分の身体に言った。


ピタリと合奏が止まって、私にみんなの注目が集まった。




「大丈夫?」




隣に座るの桜ちゃんが、くしゃみをしたまま前のめりの体性でストップしている私の顔を覗き込み、声をかけてくれた。



あちこちから、クスクスという笑い声が聞こえる。



恥ずかしいよぉ。



「大丈夫。ありがと。みんなもごめんね」



座ったまま、四方八方に頭を下げた。



「それじゃあ、合奏を続けます」

『はい!』



部長の掛け声と共に、再びみんなの気合いが入った。



誰よ、こんな時に私の噂をしてるのは!



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