とびっきり、片思い。

私は若干引いたが、森りんは笑顔で、プリントを取りに自分の席に戻っていった。



もうすぐチャイムが鳴るし、授業の準備のため教科書を出そうと机の中を探っていたら、背後から教科書で思いっきり頭を叩かれた。



「あ、いったっ…」



頭の中がキーンと痛んで押さえ込む。




「俺っち、森川の優しさに大感動なんだけど。どこかの誰かさんとは大違いだな」



叩いてきたのは、やはりこの男だった。



今まさに頭上から私を見下ろしている中田を思いっきり睨みつけて、強めの口調で言い放つ。



「やめてよ！！どうしてこんなことするの？」



今のはあり得ないでしょう。