この物語には、共感できる部分がたくさんありました。
主人公が受験生という事は一部分の方だけに当てはまるかもしれませんが、
好きな芸能人に対する情熱、複雑な思い、ほとんど2次元に近いと言っても過言ではない《架空の存在》と周りに思われてしまう事、―――友情の大切さ。
きっと、自分を支えてくれているのは、家族や親、友達や先生といった身近な人ばかりではないし、芸能人に思いを寄せる事も恥ずかしくない。
そんな事を教えてくれる、下手な恋愛物語より、ずっと面白くて奥深さのある作品だなあと思いました。
ぜひ一度、手に取って読んでいただきたいです。