JUNK LAND【→】
スティッチの居場所を聞いたノーラは、浮き足立って実験室へと向かって行った。
(ゆるしたりするもんか。さぁ、聞かせなさい。狂気を目の当たりにした発狂を……。そしてあわよくば二人の仲も裂ければいいわ)
実験室に隣接する階段の踊場。
クレアは期待に胸を膨らませながらその時を待った。
案の定、期待以上の雄叫びが廊下を突き抜けクレアの耳まで届き、クレアのささやかな復讐が幕を閉じた。
階段をゆっくり降るクレアは次の瞬間、ドサリ……と云う聞き慣れない音を耳にした。
踊場の窓から身を乗り出して覗いたクレアの目に飛び込んだ光景は、見たこともない“芸術”であった。