JUNK LAND【→】

この時、世論もまた二手に意見が分かれ始め、“死刑肯定派”と“死刑反対派”の論争が世間を賑わし始めた。

常に論議されるテーマであるが、黙っていなかったのが、被害者側の夫である。


稀に見る優秀な頭脳と、ボキャブラリーに長けたその男は、淡々と、しかし真っ向から対立意見を述べ、マスコミを有効に使い、自らの意見を世間に知らしめたのだ。


もちろん、完全極刑の切望である。


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