JUNK LAND【→】

黒男の興味と才能は、目立つ事無く彼自身の“内”ですくすくと育とうとしていた。

親も、他の大人も、其れには気付く事はなかった。

いや寧ろ、本来子供達が持つ特有の“興味のある物への執着”の単純な解決策である、「何で?」から始まる好奇心や、

才能開花の為に必要な大人の支えや、環境の充実すら黒男には必要ではなかった。


彼の才能は『正義感』。



< 26 / 513 >

この作品をシェア

pagetop