JUNK LAND【→】
自宅での何度目かの情事の“その日”
自宅に居る三人───
一人は快楽と快感に身を落とし、尚も吉行を愛し続ける女。
一人は薬の中毒を解消する為に、幸運を手に入れた空っぽの男。
一人は産まれたばかりにして十字架を背負わされた赤子。
自宅に向かう一人───
男は虚像と虚無感の中、愛すべき存在を見つけ、現実を生きようとしていた。
運命は交錯しながら回り続け、その輪はその部屋で断ち切られようとしていた。