JUNK LAND【→】
世論は相変わらず論理に論理を積み重ね、質の違う討論を“客観的”に繰り返していた。
他人の住まいに押し入り、生後間もない赤ん坊を殺害した。
母親に至っては恐怖と絶望を与えた上にやはり無残に殺害し、更に殺害後に死姦した。
この事件の、未成年の被告に対しての論である。
ある者は、「命の償いは己の命をもって実っするべきだ」と言い、ある者は、「少年の将来を考え、更正と共に一生背負うべきだ」と言った。