JUNK LAND【→】
スティッチは自分の持ってしまった“特異な性”が人の定めた常識に嵌らない事を幼い頃から理解していた。
その性を抑制する為に費やした人生は困難を極めたが、彼の博識を高める事になったのは結果論である。
結果と欲求の解消が比例しない人生に彼は終止符をうった。
きっかけは『真崎吉行』と『クレア』である。
クレアと云う実態と、スティッチと云う欲望から生まれた第三の架空の殺人鬼。
彼は“Nightingale─ナイチンゲール─)”と名付けた。
スティッチが育てた“Nightingale”は、実に二十名の命を手に掛けた。