JUNK LAND【→】

ノーラはすでに本来の自分を取り戻し、以前と変わらぬ皆の人気者の座に返り咲いていた。

クレアとの友達関係は続いたが、大抵人は損得の勘定なくしては生きられない。

ノーラは人として当たり前の“打算”的な感情までしっかりと回復していた。

(アナタも悪いわよ、クレア。いつもお人好しすぎるだけなんだもの)

ノーラはクレアに隠れながらも、スティッチと急接近して行った。

親友が愛して止まない男に好意を持ち、その相手も自分を求めていると云う“悦”。


ノーラはその“悦”に酔いしれた。


< 85 / 513 >

この作品をシェア

pagetop