青く、高く、潔く
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あれから。
あの二人が、どうなったのかは…俺は、知らない。
大成は……
地元の私立高校を受験し――…。
見事に、合格。
下手すれば俺よりも馬鹿だったんじゃないかって思っていたのは…どうやら俺だけだったらしい。
そこそこの…進学校。
きっと…これまでの分を取り返すくらいに、必死に勉強に励んだに…違いない。
中学卒業までの間…俺が学校に出席したのは…ほんの、数えるほどで。
卒業式には出れたものの…、恋愛やらそこんところは、あえて…聞かなかった。
プロ契約も…そのシーズンで、打ちきりに。
俺が知っているところ、君が…板に乗ったことは。1度も…なかった。
高校で、スノーボードに復帰したって話も…いまだ、聞こえてこない。
一方の…涼は。
アルペンから、ハーフパイプへと競技を転向し…かつての成績に期待もかけられ。専属コーチがついたものの…、性格が合わず。また、新しいコーチを見つけて…頑張っている最中。
まだ、公式戦への出場がない所を見ると…なかなか、苦戦を強いられてるようだ。
涼からは…、定期的に連絡が来たりする。
大きな大会の前のそれは…、俺に、一種の力を与えて。
それはそれで…嬉しかったりする。
彼女の口からは…、もう、大成の名前は…出て来ない。
それが、何を意味するのかは…分からないけれど。
そして…俺は。
あの、全米オープン以来…安定した成績を…キープ。
ナショナルメンバーにも選ばれ、遠征やら…合宿やら…。とにかく、忙しい。
東京都内のスポーツ専攻科のある高校に、入学し、やっぱり…登校出来ずにいる。
前シーズンは。
ワールドツアーチャンピョンの称号を…手にして。
けれど…
デイビットとの直接対決では…結局勝つことが出来ないまま。
彼の…引退試合となった、〇-GAMEでも、花を持たせる結果と…なってしまった。
絶対的…王者。彼のいない…ハーフパイプ界は。
今後…、誰が勝つのか分からない、しれつな上位争いが起きるだろうと…予想されていた。