青く、高く、潔く
* あとがき *
最後まで読んで頂き、ありがとうございます。
「青く、高く、潔く」。このお話は…、ソチオリンピック・スノーボードハーフパイプ男子の戦いを、テレビで生観戦していた際に…受けた衝動がきっかけとなり、作成に至りました。
ハーフパイプについては、オリンピック正式競技になった頃から注目していたのですが、選手の繰り出す技の数々……。
一見しただけでは、当初は何が起きているのかがわからなかった状態でもあります。
今回、改めてそれらに向き合って…。
まるで…異次元の世界を描いているような錯覚に陥っておりました。現実に…それらをやってのける人たちがいること。不思議でもあり…驚くばかりです。
お話の中には、解説を入れたり、ルール等に触れている箇所が多々ありますが、本当にそれが正しいのかは…なにぶん…素人。自信はありません。
大会によってルールが違かったり、改正があったりもあるかと思いますので、目安(?)程度の参考にしていただけると…幸いです。
「キャブトリプルコーク1440」については、いつか見てみたい!という作者の願望のもと…、それを反映させました。今後のハーフパイプの競技において、それをメイクする選手が現れるのか…、今後、ますます注目です!
私自身は、高校生時代あたりから数年…スノーボードに挑戦してきました。とはいえ…、斜面をごくごく普通に滑るだけで、レールやボックス等は、怖くて…一度も乗ったことはありませんが、友人がチャレンジするのを見たりは…してきました。
今もまだ、その設備があるのかはわかりませんが、グランドトリック、キッカー、それからジブ等で遊ぶ人が多かった時代でもあります。
いずれにせよ、オリンピックで…若い日本選手が活躍したことで、今後また、スノーボードの普及に繋がっていって欲しいなあ…と密かに思っています。
さて、大成が抱えていた「骨肉腫」ですが、医療が発展して来た今、肺への転移や再発等がなく、尚且つ…発見も早ければ、完全寛解する可能性が十分にある病気になりました。四肢を温存する方法に選択肢も…増えて、症状によりますが、昔のように切断や人工関節にせずとも、治療が出来ることもあります。
大成の例では…、化学治療→液体窒素を使った四肢温存手術→化学治療という治療経過でした。
ですが……、日常生活に影響はなくても、スポーツに復帰出来るかは……何とも答え難い所です。フィクションということもあり、こちらも…その可能性を…信じて。ストーリーを構成しました。
骨肉腫は10代に多く…、願い叶わず、若くして亡くなった方が沢山います。癌は治る病気…、近い将来…そうなって欲しいと、切に願います。
最後になりますが…
青春・友情のジャンル手掛けるのは初めてで…、内容が稚拙であること、それに、明るい内容では決してありませんでしたので、読んで下さった方においては様々なご感想を持たれたかと思います。
友情であったり、命であったり、大切にしたいもの、大切にしたいこと、それらを…ここに込めたつもりです。
文章が下手で…伝わることは少ないかもしれません。
寂しさの中にも…希望を持って生きていくこと。
テーマは、そこに…あります。
長いあとがきとなってしまいました。
最後になりますが、ここまでお付き合い頂き…本当にありがとうございました!
2014.12.11 市道 柚