ツンデレ彼氏をデレさせろ。
【朔side】



李斗の過去を聞いた後、
街が一望できる景色を
堪能していた。



「本当、綺麗だねーっ!!」



「ああ。綺麗だ。」



しばらくそのまま
景色を眺めていたんだけど。



「え、どしたの?李斗?」



急に私の頭を撫で始めた彼。



「別にー。」



ニコニコ笑いながら、
私の頭を撫で続ける。



「ちょっとっ!
李斗っ!!
髪ぐちゃぐちゃになるっ!!!」



「ははっ!!」



李斗は楽しそうに笑ってた。



ーしばらくすると、
私の頭を撫でていた
彼の手は、スルッと髪を辿って、
頰に着く。



「り、李斗………?」



私が彼の名前を呼ぶと、



目を瞑って、
顔を近づけてきた。




ドキドキドキドキドキドキドキ。
ドキドキドキドキドキドキドキ。
ドキドキドキドキドキドキドキ。
ドキドキドキドキドキドキドキ。
ドキドキドキドキドキドキドキ。



ー私も目を瞑った。





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