ツンデレ彼氏をデレさせろ。
「今日も、御指導、
ありがとうございました。」
無理矢理、
稽古させられてるとはいえ。
本当は、指導料とれるぐらいの
李斗はベテランみたいで。
それを李斗の彼女というだけで、
私は、無料で教えてもらっている。
それは、それは、
有難い話だと思うので。
御礼はちゃんと言うようにしてる。
ーそして、なんだかんだ。
稽古後は、
私を家まで送ってくれるという、
優しさもあります。(幸せ
「ん。」
そう、短く言って。
彼も、自分の家へと向かう為に
私から離れる。
ー彼が私から離れると、
叫ぶんだ。
「李斗ーーー!!!
好きーーーーー!!!!!」
ーすると、
彼は慌てて私の元へと戻ってくる。
「………黙って。うるさい。
知ってるから。」
ー呆れながら。
ー彼はそう言う。
「では!また明日!!」
ーそう言って、
私は家の中へと入っていく。
ー何で、叫ぶかって?
私が叫ぶと、彼は呆れる。
うん。呆れるんだけど。
ーそれだけじゃない。
私が叫ぶと、彼は、
呆れながら、
嬉しそうに微笑むんだ。
その彼の表情が私は、大好きで。
今日も私は叫びます。笑
コレが日常の中で
唯一、李斗のデレ(?)が
見える瞬間であります。
ー私と彼の日常であります。