ツンデレ彼氏をデレさせろ。



「はい。
コレ、俺からのプレゼント。」



「へ?」



差し出された紙袋に私は、
戸惑いを隠せない。



「今日は散々振り回したからな。
俺の話も聴いてくれたし、
嬉しかったから。



まあ、初デートってことで。」



ーニコッとカッコイイ笑顔を
見せる李斗にノックアウトです。



「ほ、
本当にいいのでしょうか…?」



「くすっ。
だから、何で敬語w



どうぞ、もらって?
朔のために買ったんだから。
それに、コレは御礼だから。」



「へ?」



「俺の傍に居てくれるってゆーね。」



「!!!」



「じゃあな。」



ーそう言って、帰っていく李斗。



ー彼が私から離れると、
叫ぶんだ。



「李斗ーーー!!!
好きーーーーー!!!!!」



ーすると、
彼は慌てて私の元へと戻ってくる。



「………黙って。うるさい。
知ってるから。」



ー呆れながら。



ー彼はそう言う。



だけど、その顔に浮かぶ表情は、
今までで一番綺麗な笑顔だった。






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