ツンデレ彼氏をデレさせろ。
「李ー斗ー」
「…何?」
「おーはーよー!」
「………はいはい。はよ。」
いつも、朝、迎えに来てくれる李斗。
付き合う前は登下校を
許してくれなかった彼だが、
付き合うことで許してくれるどころか、
送り迎えまでしてくれるようになった
(幸せすぎてとろける
李斗は、基本、優男なんで。
本当、幸せなばかりです。
ただし、登下校中、
李斗が自分の話をすることは少ない。
沈黙だって、少なくない。
………だけど。
こうやって、一緒に居られる時間が
あることは、本当に幸せだなって
思えるし、
彼との沈黙の時間は、
嫌悪感や、緊張感なんてものはなく。
むしろ、初めの屋上の時のように、
穏やかな幸せな時間として、
私の日々の
幸せなひとときとなっている。
「今日さー、調理実習あるよー。」
「………あ、そ。」
「マフィン作るんだよねー。」
「………そ。」
「あげるから、期待してて!!」
「………別にいらないけど。」
ーこうやって、冷たいこと
言われるのも、日常茶飯事。
「いーやー!!もらってー!!!」
ー気付けば、私が、
頼んでしまっている始末。(逆ww
「………はいはい。」
本当、仕方ないな、
ーと、言わんばかりの反応。
ま、そーゆーヤツです、李斗は。