ツンデレ彼氏をデレさせろ。



あーあ。
ここまで訊かれて答えなかったら、
きっと朔は納得しねーだろーなー。
またマント付けて
走り出しそうだし。
そんなことは、耐えられない。



仕方ない、か…。
本当は、
すげー言いたくないんだけど、
朔を止めるために本音を口にした。



「肌見せ過ぎ。
朔は俺の。
他の野郎に見せんじゃねーよ。」



言っててどーしようもないぐらい
恥ずかしくなった。



「り、りりりりりりりととととと」



何を言われたのかを理解したのか、
真っ赤な顔して、動揺の表情が
朔の顔に浮かんだ。



「黙れ。」



「りりりりりりりり、」



「あーもうっ!」



俺は朔と一緒に勢い良く
ベッドの上に転がり込んだ。



「…んんーっ…!」



後頭部を抑え込んで。
自分の唇で朔の唇を塞いで。
欲望のままに口腔内を犯す。


もう、気付いた頃には
自らの手で朔の大腿を触ってた。



「やあっ……………!」



それに気付いたのは、
息継ぎのために少し唇を離した時に
朔が漏らした悲鳴を聞いて。



………俺、発情してたんだ。






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