ツンデレ彼氏をデレさせろ。
ータン。
保健室は中庭に繋がっていて、
俺が無事に着地した先は中庭。
俺は振り返って朔を見た。
「いいよ。飛び降りて。」
「…えっ?本当に!?
けっこう高さあるよ!?
私、けっこう重いよ!?」
「知ってる。早く。」
「なっ!!」
俺が正直な率直な言葉を言うと、
衝撃を受けたような表情をする朔。
…本当面白いな、コイツ。
「い、いい!!
自分で降りれるから!
この前だって、車の窓から
飛び降りたもん!」
「ハイハイ。
大丈夫だって。
重くて落としたりしないよ。
必ず抱き留めてやるからさ。
…それとも、何?
俺の腕には飛び込めないって?」
俺が拗ねたような言葉を
口にすれば、
困惑したような表情を浮かべる朔。
「ほら、おいで。」
そう言って俺が朔を招くように
両手を広げれば、
彼女は、恥ずかしそうな表情を
浮かべながらも、
意を決したように窓から
飛び降りたーーーーーーーーーー。