ツンデレ彼氏をデレさせろ。
「そー「違うだろ、俺にくれる為だろ?」
『そーですよー。』
ーと、答えようとしたら、
遮って言われた。
この声の主は、
深津 遼【フカツ リョウ】。
李斗の一番の親友らしい。
深津とは、同じクラスです。
私が李斗と付き合い出してから
よく私に
話しかけてくるようになった。
それまで、あんまり
関わりなかったんだけどなー。
「何で、
アンタにあげなきゃならない。」
「俺と汐梛の仲だろー。」
「そんな仲ない。」
「えー、ひどー。」
棒読み度合いが半端ねえ。
「アンタら、仲いいわねー。
棗が妬くわよ、そんな仲良いと。」
ーと、爽。
?????
ー李斗が、妬く?
全力で、想像できねえええ!!!
「うわっ、それ、
面白そうーーー!!!」
ケタケタ笑うのは、深津。
「それが、狙いなんでしょ?」
ーと、爽の問いに、深津は。
「まぁ、そーだけど?」
得意気に笑ってた。
「無駄な努力してんなよ、
あの、李斗が、
妬くわけないじゃん!!」
深津の無駄すぎる努力に、
笑いが込み上げて、
私はおもいっきり、笑った。