ツンデレ彼氏をデレさせろ。
「今日は、ありがとうございました!!」
稽古も終わって、
家へと送り届けてもらった。
「…ホントだよ。」
「もうしません。」
「学校は、すんな。」
「了解です!!!もうしません!!!」
「……………まぁ、いいや。」
ー何か言いたげな李斗だったから、
尋ねようと思ったけど。
「んじゃな。」
そう言って、
帰ろうと私から去って行くから。
いつものように。
「李斗ーーー!!!
好きーーーーー!!!!!」
って、いつものように叫んでやった。
「……………黙って。うるさい。
………知ってるから。」
ーこれまた、いつもの反応。
そして、いつもの、呆れ顔だけど。
嬉しそうな微笑み。
やっぱり、彼のデレは
なかなか見れないなーなんて思いながら。
その微笑みを見れた幸せで
いっぱいになった。