ツンデレ彼氏をデレさせろ。
「あーもー、うざい!!」
「そんなことゆーなよ、
朔ちゃーーーーーん。」
三人での下校。
並びは、
左=私、真ん中=深津、右=李斗。
深津が乱入してきてこうなった。
李斗の大親友だから、
我慢してたけど、
あまりにも絡んでくるから、
本音を吐き出した。
けど、ヘラヘラな深津は、
ヘラヘラと交わした。
もーーーーーーーーーーー。
私は、李斗と話したいのにーーーーー。
深津はやたらと私に話しかけてくる。
確実に、今日の爽との会話が原因だ。
李斗にヤキモチ妬かして
深津はその姿を見たいからだ。
そんなこんなが続いて。
漸く、深津と別れる場所に着いた。
漸く、着いた。のに。
「なー、今日、
李斗の家行っていー?」
とんでもない発言を吐き出した。
「それはダメ。
遼がいると、
稽古できる時間が減る。」
「そんなこと堅いこと言うなってー。」
李斗!!負けるな!!!
ーなんて、心の中で祈っていると。
「その脚、もう二度とボールが
蹴れないように粉々にしてやろうか?」
何故か李斗は、
すごくイライラしてたみたいで。
そんなことをすごく
どす黒い声色で吐き出した。