ツンデレ彼氏をデレさせろ。
ふぁいぶっ!

ツンデレ彼氏のデレはじめ。




ーそれは、突然だった。



「朔、今週の日曜日空いてる?」



「へ?」



あまりに唐突すぎて、
お箸で掴んでいたたまごを
お弁当箱に落下させ、
逆戻りさせてしまった。



「だから、今週の日曜日空いてる?」



「え、あ、う、は、はい…。
空いていますが。」



「剣道の大会なんだよね。
応援しに来てよ。」



「え!!いいの!?!?」



今迄。
こんなこと頼まれることなくて。
いつも、李斗を見たいがために、
私が一方的に
行きたい行きたいって、
せがんでただけだったから。




李斗から、来てくれと
お願いされるなんて、
信じられなかった。



「うん、絶対に来て。
約束だからな。」



「うん!!」



李斗と“約束”というものを
したことなかった私なので、
この“約束”が
すごくすごく嬉しくて嬉しくて。



ひたすら、嬉しかったから、
ニコニコしながら
お昼を食べていると。




「ねぇ、朔。」



「なーにー?」



「ちょっと耳貸してみ?」



「ん?」


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