ツンデレ彼氏をデレさせろ。
ーしばらく、走らされて。
少し、経ってから、
私を引っ張っていた人は
スピードを落とし、
歩き出しました。
「本当にありえねえ!!」
ーそう言われて
被されていたものを取ると。
そこに居たのは、
棗 李斗でした。
ーとんでもなく、
極上すぎる笑みを浮かべて。ー
「ったく、早く保健室行けよな!
透けてるし、
みんなに見られてんなよ。」
ー声を出して、
笑いながら。呆れながら。
李斗は、下着が見えないように、
被されていた学ランを私に
しっかりと着させてくれました。
ーどくん。
私は。
ーその笑顔と。
ーその優しさに。
棗 李斗に、
心を奪われてしまった次第です。