face to face
あまりの美味しさに久々の幸せを味わったようだった
でも
このカレーでなんとなく違和感が疑問に変わった
「ねぇ」
キッチンで皿を洗ってくれている優悟
「ん?」
「私も確かに過去を隠して抱え混んで自爆しそうになってる。でもさ、優悟も過去と本当の自分を抱え混んでない?」
一瞬手を止めたのがわかった
「そんなことねーよ」
きっと
その喋り方も作った喋り方なんだろう
私にはぎこちないように聞こえる
「俺は何にもないよ?」
「私、自分のことを守ってくれる!そう信じれた人にしか過去を話さないつもりだから。ごめんなさい」
その時小さい声で彼は言った
「俺はやっぱり本当では要られないね...」
その声は私には聞こえてなかった。