face to face
第二章
次の日
とても学校に行ける状態ではなかった
でも放課後
優悟から呼び出しがあった
「何?」
「話してよ過去をさ。」
話せばすこしは楽になるんじゃないか
そう思った
「...。」
「私ね、中学の最初のころ自分で言うのもあれなんだけどさ。嫌われてはなかったの。でもある"事件"が起きてからいじめという魔の手はすべて私の方をむいた。友達だったはずの子も一人のこらず。」
「事件?」
私の友達、好きな人が居て。その子がね、
ずっと相談を私にしてきて。
ある時
「お願い!手紙渡して!」って言われて...。
で、その日渡しに行ったの。
でも受け取って貰えなかった。
しかも、その人友達じゃなくって私が好きって言い出して。
でも私、付き合ってるひとがいたから断ったの。
で、手紙はなかなか友達に返すことができず教室の机の中にしまった。
それがいけなかった。
友達は結局返事が待ちきれずにその人に直接聞きにいったの。
友達が返事を聞く前に
「このまえ、甲斐ちゃんにフラれたんだよー!甲斐ちゃん以外目に入らねぇつーの!なぁ!」
「え...。」
「"もし"誰かからコクられても無理だわー」
その"もし"が
勘違いを生んだ