あなたに届ける僕のメッセージ

「早乙女ぇぇぇぇぇぇぇぇ！！！！！」

私は廊下を覗いてみた。

するといきなり私の名前を呼んでいた人がいきなり抱きついてきたのだ。

誰なのか顔を見てみると...

「よっ！久しぶり！元気だったかー？」

「もぉー。びっくりしたじゃん！いきなり抱きついてこないでよ〜！」

彼女はごめんごめんと手を合わせながら謝っていた。

それは私の唯一の幼なじみの山口紗江だった。

男っぽい性格で見た目もまるで男のスポーツ系女子。

バスケをやっているから男子に負けないぐらい女子からモテていた。

小学校が同じだったけど紗江が家の用事で遠くへ引っ越してしまい中学生の時は一度も会ってない。

「紗江と同じ学校になるとは思わなかった！」

「うちも！名前確認していたら"早乙女風香"ってあったからびっくりしたよ〜」

「何組なの？」

「一番向こうの教室だよ。一緒が良かったね〜」