普通な恋がしたかった!!!
桜井先生はタバコを灰皿に置くと、あたしの所まで寄ってきた。



「足かしら?」



「なんか、俺に急にぶつかってきたんだよ」



肩をグルグル回しながら、空木咲夜が言った。



「でも、空木にしては大人しいわね?」



「はぁ?俺の女じゃねぇよ。ホント、助けてやっただけ」


「ふーん…」



桜井先生は、あたしの足に手当てをすると、


「よし、骨折はしてないみたいだし、大丈夫でしょ!」


と笑った。
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