普通な恋がしたかった!!!
秦野 蒼空
「空木咲夜…ですかぁ」
あたしはベッドで寝返りをうった。
まず。
…なぜ、あたしがベッドにいるかと言いますと。
あの後、桜井先生の、
「担任にはうまく言っとくからさ、もう授業サボっちゃいなよ!
ダルいでしょ?好きなときに戻ったらいいし!」
との提案で、保健室のベッドを借りてます。
いやー、実に快適…。
桜井先生は、さっきなんか出張に出ちゃったし、あたしひとりだ。
静かだな…。
やばい、ちょっと眠いかも。
~♪♪~~♪~♪~
「わっ!?」
静かな保健室に、ケータイの着信音が響いた。
ビクッたぁ。
あたしは制服のポケットからケータイを出した。
「明梨か。えっと、あーそっか、明梨はサボること知らないんだった…」
明梨からの心配のメールにブツブツ言いながら、サボることを返信。
するとすぐに返事が返ってきた。
授業中なのに、よくこんなメールできるね…(-.-;)