普通な恋がしたかった!!!
沖田 和葉
「「ブラッ…山田が倒れたぁ!?」」
あたしと明梨が、同時に叫んだ。
今日は、一日がかりで球技大会の練習中。
球技大会は、もう明後日までに迫っていた。
本番は混合だけど、今日は男女別で練習していた。
そんな時、男子の方から舞い込んできた情報。
ブラッドが倒れたって…。
「山田くん大丈夫なの!?」
「じゃあ今保健室!?」
情報を伝えにきた男子に、女子が群がる。
「うん。なんか、貧血らしいけどな」
ひ、貧血…。
その二文字を聞いた途端、あたしの脳裏にあることが思い浮かんだ。