普通な恋がしたかった!!!
「あぁ…。まぁ、はい」


曖昧な返事を返す俺に、先生はまたクスクス笑う。


「それじゃあコレ、役に立つかは分からないけど…」


先生は、俺に何かを投げた。


受け取って、そっと見る。





『健康トマトジュース』



「………」



「なんか、ヴァンパイアは血が吸えない時は、トマトジュース飲むって聞いたからー」


「…どうも」


「えっ、ホントにトマトジュースでいいの!?」


「応急処置にはなりますから」


人間の知識もけっこう発達したんだな…。
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